こくさいひろばカフェで世界一周Vol.74「デンマーク& ポーランド」
当財団では県内の学校や公民館等に、外国人講師や、外国での生活や活動経験のある日本人講師を派遣・紹介する国際理解教育推進事業を行っています。こくさいひろばカフェでは、その国際理解教育の講師として活躍する方々が登場し、世界の文化を紹介します。
こくさいひろばカフェで世界一周Vol.74「デンマーク& ポーランド」
日時 |
2023年3月12日(日)14:00-15:30 |
会場 | Zoomでのオンライン開催 |
主催 |
(公財)福岡県国際交流センター |
参加料 | 無料 |
参加者 |
21名 |
講師 | レアケ リンド イェンセン 氏(デンマーク) 米満 宗明 氏(ポーランド) |
◇内容
14:00 ~14:03 開会
14:03 ~15:03 講師によるデンマーク、ポーランドの紹介
15:03 ~15:30 質問タイム、閉会
(開会)
司会者が「福岡県EU協会」について紹介。講師の紹介をした。
(各国の紹介)
レアケ リンド イェンセン 氏(デンマーク) :
デンマークの地理や気候、言語などを紹介した後、デンマークでの日常生活について、その中でデンマーク人が大切にしている価値観である「ヒュッゲ」について説明した。また、デンマークでの誕生会の様子を動画で見せたが、デンマーク人がいかに自国の国旗を愛しているかについても言及した。
デンマーク人の主食はジャガイモで、ジャガイモを煮(に)たり、焼いたり、炒めたり、マッシュし、それにお肉とグレービーソースがデンマークのメイン料理であると紹介した。また、世界的に有名なデンマークの食べ物の一つは、パンライ麦パンという黒いパンで、ライ麦パンを使った名産物には、スモーブローと言われる、オープンサンドイッチがあり、ライ麦パンなどの上にバターをかけて、その上に主に、ディル、小海老、サーモン、ゆで卵、マヨネーズなどの食材を贅沢使うのが一般的であると紹介した。最後に、「ヒュッゲ」について詳しく説明した。ヒュッゲとは、デンマーク語で「居心地がいい空間」や「リラックスした時間」を表し、ろうそくや暖かい照明などヒュッゲをイメージさせる写真を紹介した。ヒュッゲは人によって異なり、本を読むことだったり、ギターを弾くことだったりすると説明した。
発表の間、複数回クイズを行い、学んだことを確認するとともに、双方向でコミュニケーションが交わされた。
米満 宗明 氏(ポーランド):
かつて食品会社の駐在員として4年間ポーランドに滞在した経験があるという自己紹介の後、ポーランドの地理、人口、言語、政治・外交をはじめ、食文化を切り口にポーランドと日本の関わりについて説明した。ポーランドの伝統的な料理を紹介した後、ポーランドでなぜ即席麺が受け入れられていったかについて、当時の国際情勢から説明した。つまり、冷戦時代、多くのベトナム人学生がポーランドに留学し、その学生が節約のためのインスタントラーメンを多量に持ち込んだのがきっかけで、家族など定住者が増え、ベトナムからのラーメンの輸入が始まり、学生、若者を中心に急速にインスタントラーメンが普及した経緯があると説明した。米満先生自身、現地食品工場での社長として苦労話を交えながら、ポーランドで開発したインスタントラーメンを手に取って説明した。昨今、日本食が世界でブームとなり、かつて西欧ではマナー違反とされた麺やスープを「啜る」文化が徐々に受け入れられつつあると説明した。