こくさいひろばカフェで世界一周Vol.76「ケニア& ネパール」
当財団では県内の学校や公民館等に、外国人講師や、外国での生活や活動経験のある日本人講師を派遣・紹介する国際理解教育推進事業を行っています。こくさいひろばカフェでは、その国際理解教育の講師として活躍する方々が登場し、世界の文化を紹介します。
こくさいひろばカフェで世界一周Vol.76「ケニア& ネパール」
日時 |
2023年7月9日(日)14:00-15:30 |
会場 | Zoomでのオンライン開催 |
主催 |
(公財)福岡県国際交流センター |
参加料 | 無料 |
参加者 |
45名(賛助会員3名を含む) |
講師 | 中原 由美子 氏(ケニア) ウプレティ・デブラジ 氏(ネパール) |
◇内容
14:00 ~14:03 開会
14:03 ~15:03 講師によるケニア、ネパールの紹介
15:03 ~15:30 質問タイム、閉会
(各国の紹介)
中原 由美子氏によるケニアの紹介:
1.ケニアの民族:42部族(キクユ、ルオー、カンバ、ソマリ、マサイなど)
2.言語:スワヒリ語・英語
3.宗教:キリスト教・イスラム教
・過酷な環境で生活をするケニア北東州ソマリ族遊牧民がいるが、彼らは移動式住居(マニヤッタ)に住んでいる。
・活動を行っているケニアとソマリア国境の村であるガリッサ地区では、雨が降らないため、小さなため池に家畜と人々が集まって暮らしている。水は、やぎやヒツジ、牛、ラクダ、人々、すべての生き物の命の源である。しかし、人と動物が水を共有するということは、不衛生であり、下痢性疾患や皮膚疾患を引き起こす。教育支援としてひまわり幼稚園・小学校を建設し、教科書や文房具を寄付した。
・学校給食プログラムとして、日本から国際機関 WFPへの支援 (ODA)を行っている。
・無医村での巡回診療も行っている。予防接種の話をお母さんたちにするが、27年たっても人々は伝統医療とコーランを根強く信じているところがある。
・主に水くみは母子の仕事。往復4時間かかる所に水をくみに行くので、子どもは学校に行けない。
・ソマリアの男性の踊り(日本ではまず見ることはできない貴重な映像。病院を作ったときに歓迎のダンスを踊ってくれた。)と小学生たちによる音楽の動画を紹介。
ウプレティ・デブラジによるネパールの紹介:
1.ネパールの様々な民族
人口の約80パーセントがヒンズー教を信仰している。そのほか、仏教, イスラム教徒,キリスト教徒など様々な宗教がある。
2.ネパールのカースト制度
四つの階級に分かれている。ネパールでは近代化に伴い、法律上ではカーストの制度が既に撤廃されている。人々の記憶にはまだ残っている。
- ネパールの料理
ダル(豆のスープ)、バート(ごはん)、カレー風味の野菜、漬け物があり、特徴は色々なスパイス、ニンニク、タマネギ、トマトをたくさん使う点である。
- ネパールの様々な祭り文化について
- インドラジャトラ:
9月頃に行われるヒンズー教の祭り。雨をもたらす豊穣の神インドラを祀るためにカトマンズの街に巨大な御柱が立てられ、生き神クマリとなる選ばれた少女が山車に乗って街を巡行する。
- ダサイン
10月頃に行われるネパール最大の祭り。女神ドゥルガーを崇め、悪魔を打ち祓い、豊穣と人々の生命力を高めることを祈願する祭である。
- ティハール
10月から11月に行われるヒンズー教と仏教の祭り。